プロスポーツ選手は4月生まれが多い!


こんにちは。
早速ですが、皆さんは何月生まれですか?

私は5月生まれです。
これまでは自分の生まれた月など特に気にしていませんでしたが、スポーツや学業と関係があるようでしたので調べてみました。

プロ野球12球団に所属する選手の生まれ月

  • 4-6月生まれ 248名
  • 7-9月生まれ 236名
  • 10-12月生まれ 194名
  • 1-3月生まれ 131名

プロ野球に関しては4-6月生まれが最も多く、1-3月生まれの約2倍も多いようです。

では、Jリーグはどうでしょうか。

Jリーグ18クラブの生まれ月

  • 4-6月生まれ 149名
  • 7-9月生まれ 132名
  • 10-12月生まれ 102名
  • 1-3月生まれ 71名

Jリーグでもプロ野球と同じ傾向がみられました。

もしかして、全人口に対して4月生まれが元々多いのでは?
実際に生まれ月に偏りがないかを厚生労働省に確認をしてみたところ、

20-30代男性月別人口

  • 4-6月生まれ 3,518,570名
  • 7-9月生まれ 3,703,722名
  • 10-12月生まれ 3,544,344名
  • 1-3月生まれ 3,424,422名

さたに、上記を構成比にしてみました。

  • 4-6月生まれ 24.8%
  • 7-9月生まれ 26.1%
  • 10-12月生まれ 25.0%
  • 1-3月生まれ 24.1%

生まれた月に偏りはなく、四半期ごとに約25%の割合となりました。
生まれた月に偏りはないのに、プロ野球やJリーグで活躍する選手が多いのには何か理由がありそうですね。

実はこれ,、「相対年齢効果」と呼ばれています。

相対年齢効果

日本の子どもは4月1日から小学校に通い始めます。3月生まれは6歳になるとすぐに入学し、4月生まれは7歳直前で入学します。
すると、両者の間に最大でほぼ「1年の格差」が生まれ、このことがスポーツの上達や実績に影響を及ぼしています。
こうした現象は教育関係者らの間で「相対年齢効果」と呼ばれ、同学年の競争で生じがちなひずみのことを指しています。

私事ですが、現在娘は7ヶ月になります。
最近は自分で座ることが少しずつできるようになり、離乳食を食べています。
しかし、3月生まれの子どもはまだ生まれてすらいません。
この子ども達を1学年として同じ種目や競技で競わせたらやはり4月生まれの子どもの方が有利であり、それによって選抜などの多くの機会が与えら、高校に特待でいき・・・。
勿論、本人の努力が大きいですが。

皆さんも何となくは感じていたと思いますが、実はこうした問題があります。
これはスポーツに限ったことではなく、学業でも同じような傾向がみられるようです。

ちなみに、4月1日生まれはどうなるのでしょうか?

4月1日生まれ

文部科学省のホームページで「4月1日生まれの児童生徒の学年について」の記載がありました。

以下文部科学省のホームページを抜粋
学校教育法(以下「学教法」といいます。)第17条第1項には「保護者は、子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、
…これを小学校又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。」とあります。

一方、学教法施行規則第59条において、「小学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。」と規定されています。

それでは、満6歳に達する日とはいつなのでしょうか。年齢の計算については、年齢計算ニ関スル法律と民法第143条によりその考え方が示されており、
それによれば、人は誕生日の前日が終了する時(午後12時)に年を一つとる(満年齢に達する)、とされています。これを4月1日生まれの子どもに当てはめると、
誕生日の前日である3月31日の終了時(午後12時)に満6歳になることになります。

要約すると

  • 小学校には満6歳に達した時点で就学させる義務がある。
  • 小学校の学年は4月1日から3月31日までである。
  • 年齢は誕生日の前日に一つ年をとる。

つまり、4月1日生まれは前日の3月31日に年を一つとるので4月2日生まれの児童より学年が1つ上になることになり、
一学年は誕生日が4月2日から翌年の4月1日の児童生徒で構成されることになります。
1日生まれる日が違うことで相対年齢効果による「1年の格差」が生じてしまいます。

まとめ

  • プロレベルで活躍する選手は4-6月生まれが多い。
  • 月別の人口構成比は四半期でほぼ一緒である。
  • 上記は相対年齢効果による「1年の格差」が背景にある。

もちろん、3月生まれのプロ野球選手やJリーガも沢山いるのでうちの子は3月生まれだからと悲観的になる必要はありませんが、
1月-3月生まれの子ども達にも長期的な視野での評価や機会を与えることが必要かもしれませんね。

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