ANCHORブログ|独立不羈

大人目線で危険を排除した先にあるもの

こんにちは。

今年の年末年始は実家の名取市に帰省しておりました。
昨年は娘が生まれたばかりで行けませんでしたが、今年は佐々木家恒例の両親揃っての初詣に行って来ました。
道中、今となっては珍しい公園を見つけ、思わず携帯のシャッターを切りました。

私が子どもの頃にはいたって普通の公園ですが、最近はこのような光景を見ることは少なくなってきました。
皆さんもなんとなくお気づきではないでしょうか?

この公園には「危険」が沢山あります。
手前の遊具も子どもが落ちたらケガをする危険があります。
画像の角度で見えづらいですが、奥にジャングルジムも設置してあります。
実はこれらの遊具は公園からもの凄い勢いで消えていっています。

国土交通省の調査結果の中から平成10年から平成25年の間に「減少している遊具上位3つ」と「増加している遊具上位3つ」を抽出してみました。

減少している遊具上位3位

子どもの頃には回転灯にしがみついて振り回され、怪我した記憶があります。
まぁ、いまでは良い想い出ですが。
ちなみに私が学んだ小学校にはちびっこ丸という遊具があり、子ども達から絶大な人気を誇っていました!

増加している遊具上位3位

といった結果になりました。
木製の遊具は腐敗による折れなど安全面とその修繕にかかる費用などから姿を消したのでしょうか?

また、最近ではボールの使用を禁止している公園も増えています。
心臓振盪などのリスク等も考えると、みんなが気持ちよく楽しむためにはやむをえないのかもしれません。
実際私が仙台市に問い合わせたところ申請をすればボールの使用が認められる公園もあるようですが、その数はかなり限られていました。

都市公園等の面積・箇所数の推移

話しは少しそれますが、「最近は子どもの遊ぶ場が減って・・・」といった声を聞く機会が多くなったように感じ、こちらも国土交通省に問合せてみました。
推移を詳しくみたかったのですが、情報開示申請をする必要があり今回は簡易のデータをまとめてみました。


参考にしたデータは都市公園に限ったものですので、身近な空き地や自然は考慮されてはいませんが、昭和35年と比較して

と大幅に増加しています。

まとめ

身近な公園の数は増えているが、質が大きく変わってきているようです。

勿論、子ども達の不慮の事故やケガはあってはならないものですが、それを防ぐために大人目線で危険を排除することは子ども達の「運動能力の向上」や「危険察知能力」を養う機会を奪っているようにも感じます。

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